鳥の隙間/たもつ
 
 
 
夜になると
鳥は空を飛ぶことを諦め
自らの隙間を飛ぶ

高い建物の立ち並ぶ様子が
都会、と呼ばれるように
鳥は鳥の言葉で
空を埋めていってしまう

知らないことは罪ではない
人は窓を閉めて眠り
時々崩れていく微かな音を聞く
 

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