詩人たちに継ぐ/熊髭b
 


年始である。最近はもっぱら書くことから遠ざかってきた。年末年始になると、まとまった時間ができるため、この場所に戻ってくる。外はシンとしている。


ここ最近はとくに安心した言葉が読みたいと思うようになっている。安心とは何だろう。自らについて語られた言葉を読むことがだんだんしんどくなってきた。自ら語る言葉も正直しんどい。自らの存在を証明するために、誰しもが多弁だ。


背景がない個が、ひたすら個を消費して凌いでいる。物語は、読まれるそばから忘却されていくのは、積み重なることよりも、すばやく流れて新しいメモリーを創出することを目的としているからか。


これだけ雄弁に自己を語
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