屁/
城之崎二手次郎
入浴中に屁をすると、泡になって上ってくる。水面ではじけた時のにおいをかぐのが好きだ。ある時大きめの泡が上ってきたので、食べてやろうと思った。開けた口を水面につけ、屁を食べた。次の瞬間、口の中いっぱいに苦味が走った。蛇口の水でゆすいだが、しばらくの間苦かった。二度とすまいと思っていたが、またやってしまった。便秘していることを忘れていた。食べた瞬間脳が揺れた。寝るまで苦味が消えなかった。
あとがき。
二〇〇字物語第十七弾。
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