当ての無い何かが、/榊 慧
 
ない俺は、淋しいけれどやはり分不相応で。続く延長線がとても長く、もうどこにも響かない。味気なのない同情すらも入ってませんでした。何か下さい。過ぎていく。平らな、ものが欲しかった。届かない。絶望って言うのは、多分ガラスか、それに似たものだと思う。星より、割れたガラスの方が近いから綺麗。電車が、目の前を横切る。ただそれだけでも、
ふわりとしたものは着たことがありませんのでわからない。悲劇が似合わないので演出するしかないドッペルゲンガー。茶封筒の中には鍾馗水仙。蓮華躑躅の蜜を差し上げましょう。レギュラトリ・サイエンスの螺旋、魅惑的に反射してる。クッキーは嫌いだ。甘いし、口の中の水分、全部もってかれそう。動かない、竜の如く、矢の如く。左手の爪で、裂く。矛盾、




戻る   Point(0)