瀬戸際にて/
ざくろパイ
何もかもが意味なく思えて
ひとかけらの望みも見つからない
そんなときでさえ
腫れあがった意識の片隅で思う
「それでも、私は生きている」
どんなに淋しくても
どんなに苦しくても
一筋の光すら届かないときも
呼吸をしている
心臓が動いている
「生きなさい」と
からだが叫び続けている
戻る
編
削
Point
(0)