瀬戸際にて/ざくろパイ
 
何もかもが意味なく思えて
ひとかけらの望みも見つからない

そんなときでさえ
腫れあがった意識の片隅で思う
「それでも、私は生きている」

どんなに淋しくても
どんなに苦しくても
一筋の光すら届かないときも

呼吸をしている
心臓が動いている
「生きなさい」と
からだが叫び続けている
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