12(ディッセンバー)/nm6
に振り返り、ああ、風はしろい。一枚ずつ戻るイヤーの日々、日々、日々が巻き戻せず、そうしたら光って、イヤー光って吸い込まれて、安っぽい音楽がしろい、しろい風のように、ふわり光るふわりしろいしろい画面に吸い込まれて、
*
ところ変わって、
しろいしろい画面内あざやかに眼球をすり抜けてこめかみを溶かして循環して循環して旋毛を発射し天井を突き抜けていったメリーそしてイヤーあの日々が巻き戻せずメリーイヤー日々、日々、日々が光、安っぽいしろいしろい音楽のそのままに光っている帯状に繋がってつづいて光り鳴りつづけて日々が突き抜けてなぎ倒して一周して貫通して吸い込まれるように舞い戻りそして、
すべてを消去して寝具から明ける。
*
トゥウェンティ・ファイヴ、君はメリーだがぼくはトニーではない。サーティー・ワン、イヤーが通り過ぎて地球ごとペラリとめくれていく。指先を舐めて、風はどっちだ。わかりきってはいるけれど、どうやら明日はそっちのようだ。
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