カバ部の彼氏/チアーヌ
だから、
わたしはいつでも彼を許せるの
年に一度の
カバ部の忘年会の日
彼は別の女の子の肩を抱き
夜の闇に紛れていった
その後ろ姿を見て
わたしはさすがに
ちょっとさみしくなった
でも次の日の晩
彼から電話がかかってきて
「俺はお前が好きなんだ
カバの次にお前が好きだ」
と、言ってくれたから
また許しちゃった
友達にはバカだって言われるけど
わたしは彼が大好き
カバに情熱を傾けてる彼が好きなの
だから
これからもずっと
助けてあげるね
助けてあげるね
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