さよならは永遠(とわ)だから/
風音
りかけて
スプーンを突き立てる
あたしなら平気よ、
って
太陽色のご飯を口にしたら
簡単に涙が出た
ほんとは好きでした
いっぱいいっぱい
好きでした
あなたはそんなの
知らないけれど
あたしはあなたのこと
好きなだけで
幸せだったの
もしかしたらね
仕方ないから
シャワーの飛沫に体を預けて
つぶやいてみる
さよなら
わかってる
さよならは
永遠(とわ)なこと
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