さよならは永遠(とわ)だから/風音
真夜中
眠らないで
夜汽車の音を聴いてるの
羊が何匹飛んだって構わない
みんなが寝てるのに
ひとり起きてるのって
いい気持ち
あたしは
あたしを探す
どっかに置き忘れた
自分の破片を探しに旅に出る
そんな空想に浸って
勝手な甘い涙を流したりして
愛してるってことば
いつ知ったんだろ
それはきっと
初めて誰かを
愛したあと
遠くて近い過去なのに
思い出せなくて
空を見上げて
透明になった気がした
でも
そんなのは嘘
あたしは
穢れてるのだから
嘘と意地悪や偏見や嫉妬なんかで
オムライスに
ケチャップたっぷりか
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