青空警報/鎖骨
明けの瞬間には眩しく開かれていた空を
規律と道徳の名を戴いた機械の翼が切断して
開拓という爆撃を開始する
一昨日や昨日と変わらぬ素晴らしい統率
一糸乱れぬ編隊の航行は白い帯を残して
高みを飛ぶ自らを誇るよう
standardizationを謳った爆撃は今日と同じように
明日も明後日も来週も来月も来年も来世紀も行われるだろう
いくら繰り返しても青を白で塗りつぶすことは叶わないものを
ああこれでは誤爆です
あの青を世界と呼んで規格化したいならば
からだにさようならしなさい
そうして二度と生まれぬことを望みなさい
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