沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えている(3)/ホロウ・シカエルボク
 
て閉じたことがあったとしたら、それがどれだけ億劫なことなのかは容易に想像がつく…だが、こいつはずっと俺の中にいた。俺の胸の中の深いところにしがみついていた―こいつの扉が一度開いたことがあるとしたら、それは間違いなく俺の存在によってということになる―俺は以前にこいつと接触しているのだろうか?腐臭の目の中の影が、ますます深くなるのが見えた―こいつはもう少し上の辺りにいて、俺に向けて心を開いたのだろうか?そして閉じることを余儀なくされ、扉を閉じ、底に消化液を溜めた坪型の食虫植物に落ちていくように俺の胸の辺りまで落ちていったとでもいうのだろうか―?
そもそも俺はこいつをどうしようとしているんだ…接触が不
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