CcPp/000
太陽に触れたいと思ってしまった
目の前にあるのに 中々近付けない
太陽に恋してしまった
目の前にあるのが いつの間にか当たり前になって
太陽を愛してしまった
今更になって愛しくて 此の身は焼け焦げそうになっていた
軽くなった鞄の中身は
些細なことの積み重ねで
失くしてしまえば 哀しくもないね
一瞬の気の迷いで
随分遠くまで来てしまったよ
君を恨んだりはしていないけれど
太陽に恋してしまった
君を愛した過去は真実だけれど
太陽に塗り潰されてしまった
後ろ姿を追い掛けてみたけど
海岸線で見失った
朝焼けを待ち伏せようとして
バイクの音で目が覚めた
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