う そ/
K
夜になると
整列していた言の群は
散り散りに好きな方へ歩きだす
コーンスープの匂いに誘われる君
雨で張り詰めた冬の空気を吸いにいく君
藍染めの工場へ向かう君
寄り添いながらも
足場を譲ろうとはしない君達は
ただ伸びていく
だけど真っ直ぐには伸びれず
メキメキと音をたてて次第に曲がっていくのだ
届きたい
そう誰もが願い伸びるのに
届く場所がどこなのか
誰一人 分からずに伸びていく
そうしてまた
御椀の底に溺れていく
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