神様のラーメン屋/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
くらを見守っている。
「もうすぐだな」
「まったく待ち遠しいよな」
 開店時刻になった。
 店とぼくらを分断していたシャッターが、時刻と同時にゆっくりと開けられる。
 ぼくらの気持ちを見透かしたようにじらされているみたいで、これもまたにくらしい。
「はやくー」
「焦るなよ。店は逃げやしないって」
 やがてシャッターが完璧にひらかれると、店員が暖簾を持ったまま鍵を開け、
「らっしゃーい!」
そう掛け声をあげると同時に、ぼくらを招き入れた。
「それ!」
「よし!」
 勢いよく店に入ったぼくらは、何事もなく席に着くことが出来た。
 カウンター席しかない、店内の壁に貼られたメニ
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