神さまとさよならする日/アオゾラ誤爆
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくするどいめの奥が
語りかけていた
青さを
おもいだすことができるよ
たった今のことみたいに
声や
温度も
よわさも強さもなめらかさもかなしさも
やさしさも
どうして泣きたくなるのって
聞くたびに確認する
この星も あの空も
おなじように青いってこと
きみの心臓
のような
あお
止まることのない
時間の源泉
わたしは
きみがつくってくれた
脈打つ宝石をかかえこんで
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