マニ/ねなぎ
浮遊するように
漂っていた
手足を動かすのを止め
何処を見回してみても
薄く淡いような青色が
永遠に広がり
目を閉じても続くように
発散と収束を繰り返し
うねりと揺れと合っていくように
曖昧できっぱりとはせず
何処までが自分か
溶け合うように
沈んでいるのか
浮かぶのかも知らないように
生命の判断も出来なくなっていた
存在は波である
ふと解っていた
気づくこともなく
溶けて交じり
繰りかえし
はっきりとはせず
曖昧であやふやな
ぼんやりとして
ぼやけている
歪み
ゆらぎ
ゆれて
拡散して
別ち
狭間にある
時系列さえ
比べることもなく
空間さえ
定義されず
緩やかに
穏やかに
そして
流れていく
どこまでも
どこまでで
どこまでも
どこまでな
間に間に
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