思い詰まりの失言症/涙(ルイ)
 
本当に云いたいことは
いつだって
喉の奥にひっからまったまんま
どんなに咳をしようが
首をトントンしようが
指をつっこんでみようが
一向にとれなくて
息をつくのもままならなくて

いつだって
半分泣き笑いしながら
苦し紛れの出来合いの
とってつけたようなフレーズを
うまく当てはめたつもりになっては
ヘンチクリンなことばかり
口走ってしまうから

ほら またぼくは失敗して
君に呆れられてしまうばかり
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