ダンボールと新聞紙と/
AKiHiCo
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私の願いは何?
掛け布団代わりの新聞紙
どれ位前の日付だろう
どんな記事が載っているのだろう
最早視界に入る位置まで持ってくるのも
苦痛な作業になってしまった
こんな薄い紙では寒い冬を
越せる気がしない
新聞紙など気休めに過ぎない
大丈夫、
その前にこの液体が
体に全部同化するだろう
大丈夫、
私がいなくなっても
誰も悲しむ事はないから
大丈夫、
最期に母にもう一度だけでいい
会えたら地獄へ落ちても
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