☆144 ユウヤケガモエルトキ/
貴水 水海
夕焼けが燃える中で
俺はお前の幻を見た
お前が手を振って帰って来る
そんな幻だった
お前は
ふらふら放浪するのが好きだから
わずらわしい関係は
自分で断ってしまうから
もう東京には戻る訳ないのにな
戻ってこない方がいいぜ
俺は
すすけて汚れたお前は見たくない
俺みたいになってほしくない
お前は
いつも凛としてた
今も凛としてるんだろうな
夕焼けが燃える中
俺はお前の幻を見たぜ
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