STARDUST/000
ソファーの彼女は雑誌の右側しか見ていなくて
星占いによると君は明日死ぬらしい
ポストに入った絵葉書を手に取って 遠くに行ったアイツの口癖真似る
面影ばかりが此の街を覆って
住民は一歩を踏み出せなくて煙草吸ってる
アスファルトの上に染みが広がって
路地の裏側で アイツはきっと本を読んでいる
流行りの風邪に気を付けろ
レコードの音が疎ましくなった
たった其れだけのこと 其れだけのこと
ヒトの噂には流されないで 生きたい 生きたい
街のイルミネーションが騒がしくなって
路地の裏側に アイツは逃げ出したんだ
咳払いをして傘を捨てたら
もう一度だけ歩いてみようと思う
きっと忘れはしないさ 忘れはしないさ
心の闇には潰されないで 生きたい 生きたい
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