腐乱同然、レディゴー・ベイビー/ホロウ・シカエルボク
 
い、そんな品物が増える
いつかはっきりとその意味に気づくときに
積み上げられたさまざまなものに俺は脅迫されるのだろう、聞きなよ、呆けたもの
怯えるのに誰かの目なんか本当は必要ないんだぜ
ありがとうございました、と宅急便のアンちゃんは帰る
爽やかな、いい笑顔だ―何も考えていない―運動部特有の能天気さ
あいつは死ぬまで幸せに暮らすことが出来るだろう
揺るがない自分を持たなかったことに俺は感謝した、苦労は多いが
得るものはきっと倍かそのずっと以上だ
包装を解いたが聴く気にはなれず
TVをつけたら長ったらしいだけのバラエティ特番
明日も目覚ましに叩き起こされる運命にあるやつが
4時
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