春(仮)/
沙虹
ばうばくとしたあさもやのなか
かいじゃうにただやうとしのかげは
こひわづらひのおおはまぐりのためいき
しんきろうのまちまちは
さまよえるあはうみのごとく
こつぜんとしてすがたをけし
とつじょとしてあらはれる
カルカソンヌのやうに
けつしてたどりつけはしない
だが、ゆめにみることは
いつでもできる
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