雨の日のサンドイッチ/
風音
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする
陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく
ただ
寂しい雨の音を聴きながら
わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて
雨の日のサンドイッチは
そんな食べ方がよく似合う
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