ありがとう/佐々木妖精
 
ついたあの日
思いついた言葉を手当たり次第に刺し続け
死んだ人の顔と声に頭を埋め尽くされて
今まで出会った悪いことが同時に目の前で起きて

友達に
抱きしめられ
止めてもらえて
トイレでビールとジンライムを吐きうずくまり
嬉しくて少し泣いた
迷惑な客が


あれから6年経った今も
きみのことは忘れていない
ありがとう













ありがとう
それだけはどういうわけか
さっきズレを感じていなかった
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