[:Lane/プテラノドン
 
午後七時、
通り雨が窓ガラスを濡らした

時速70キロ、
雨粒を弾き返すのはワックスのおかげ

時速170キロ
月並みな町の明かりも輝いている

でも、どうだろう
路面にもワックスが塗られていたらいいのに
手の行き届いたボーリング場の床らしく―
うまい具合に転がっていけるのじゃないかと思う

君の住む町までは恐ろしく遠いから
そうでもしなきゃね

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