『Lighter Righter Writer』/東雲 李葉
強く望むほどの夢でもなく、
むしろその遠さに眩暈がしてしまいそうな、
そんな他人から見たら儚い夢物語。
必死に追いかける僕は浅はかなのかな?
「言葉だけですべてを伝える」
情景を眼前に描き出し感触を直接脳に伝える。
そんな”言葉”を操る人に僕はなってみたいんだ。
今いる場所から見える景色を、感じた想いを、
君も含めたすべての人に知ってほしい。
そして世界中が僕と同じこの場所に立って、
同じ目線と異なる思想で僕と同じ何かを感じてほしい。
偶然君と二人きりになった公園の、
誰もいない初夏の空気。時間の流れは曖昧で。
友達として並んで走らせた自転車の、
触れら
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