まるで/山崎 風雅
 

 空に浮かぶ雲を指で描く
 走馬灯のように煌く
 すぐそこには楽園
 もうすぐ、闇を超える

 人が待っている 
 誰しもが繋がるはずなのに
 誰しもが他人の顔をする
 寂しさに酔っ払って
 愛しき人の声を探す

 天上に記す思い出
 垣間見るのは一途な気持ち
 さよならは別れの言葉じゃないって
 そんな流行歌があったっけ

 全ての事が無常ならば
 この絶望も希望に変わるのか
 そんな妄想の海に身を投げて
 届くはずもない想いを沈める
 
 数々の出会った人達
 今、どうしてる
 俺は凍えてる
 春を夢見て
 冷たい夜空を見上げてる
 吐く白い息は 
 まるで
 まるで
 まるで
 
 エクトプラズム


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