心が苦しくて思い出した。/そらの とこ
せん。
淋しがり王国もみんな攻撃できません。
喧嘩は終わりました。
だけどそれはまるで戦争で、
死者は出なかったものの、
大勢の人がお空の上の国へ旅立って行きました。
お互いの国王は手を握りしっかりハグをし。
もうこれっきりにしようねと誓いました。
だけど、死者は止まりません。
みんなみんな遠い国へ行き。
残ったのは広大な砂漠とほんの少しのオアシスでした。
夜になると星が綺麗だそうです。
たくさんたくさん、キラキラと。
ふっと淋しくなった時、
ふっと泣きたくなった時、
人々は砂漠へ行くのです。
いつしかそんな習慣ができ。
砂漠は少しずつ回復しようと、
今日も王国を思い出して。
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