目/
城之崎二手次郎
少女連続暴行殺人事件の犯人。彼は色つき眼鏡をかけて白い杖をつき、人通りの多い駅を歩く。声をかけてきた親切な少女に案内を頼む。順路に人気のない路地を指定するが、目の見えない人だと思われているのであやしまれない。しかし彼は全盲ではなかった。路地に誰もいないことくらいはわかる。あとはクロロホルムを染み込ませたハンカチで少女の鼻を押さえるだけだ。早く俺を捕まえに来い。そう思いながら彼は犯行を続ける。
あとがき。
二〇〇字物語第十三弾。
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