5th DAWN/000
伝えたい言葉、三つ
時計の針が四周
五番目の夜明けに
やっと呼吸を思い出した
四番目の夕暮れには
もう気付いていたんだ
じっと眼を瞑って
イヤホン越しの君の悲鳴をただただ噛み砕くこと、
必死になっていた
ひたすらに願っていた
心は其処に落として来たけれど、僕は元気です。
欲しがった言葉、三つ
汚れたスニーカーが四足
五番目の夜明けに
同じことを繰り返しているだけだって
耳元で囁いた
酸化したら
最初に見た真夜中には
壊れてしまいそうになったんだ
秒針が痛い、痛い、痛い。
と、泣いていて
眠りの森は静かに燃え始めていたんだ
体は此処から動かないけれど、僕は元気です。
僕には何も無いけれど、今日も元気です。
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