根の国/リーフレイン
 
たりもする。道はもしかして歩む人が作っているものなのかもしれないと思ったりもする。さほどに罰を受けたいのだなぁと生前の女を思い出す。情念とはそれほどにエネルギッシュなものなのだろうかと、しみじみと道を歩く自分の手をみれば、もう半ば透けてみえるのだ。なるほど気力は持ち合わせがなかったと薄笑い。



根の国の 
あなたもあたしもなく 溶けて流れる永遠に
魂のかけらが想うのは
きっと あなたとあたしであるだろう




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