放る/
九谷夏紀
を放って脳の支配下に置く事を明確に止めてみている
間に合わなくなったり別の問題が出てきたりするのも判断基準として
試している
ぎりぎりまで行ったら何が見える
どうにもならない ここよりも
じゅうぶんに留まったら動いて
動くたびにがらんがらんと響く音が心地よい、いまは
ふと覚えず涙が溢れ
ふと覚えずけろりと眠る
この場所が見渡せるところまで行ってみる
進行方向に背を向けて遠ざかる景色を見ている
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