今週、妻が東京に行きました/たもつ
いを断れば関係は疎遠になるし、誘いにのったところで損をすればなおさらだ。
もういいや、最後に妻はつぶやいた。
この十年間温めてきた友だちとのささやかな思い出も抹殺された。
某詩のサイトのスタッフとして名を連ねている人のHPに堂々とこの手の商法がコンテンツとしてあることに驚いている。
借金を返済しフェラーリやクルーザーも購入することができた、などという成功例も掲載されている。
詩を書く人が清貧である必要などない。
資本主義社会なのだ。儲けたい人は儲ければいい。
しかしながら、この手の商法で儲けるためには、必ず損をする人や人間関係を駄目にされてしまった人がいる。
そんな簡単なことに想像が至らないということが、詩を書くということとどうしてもうまく繋がらないのだ。
戻る 編 削 Point(21)