蛇殺し/
弥勒ちんげんさい
たる所を蛇がうごめく
僕は よけながら前を向いて走る
4〜5mの真っ黒で太い蛇が無数にうごめく
絡まった蛇溜まりが幾つも点在する
頭の2つ有る蛇たちが鎌首を上げる
必死で逃げる僕は何処へ向かおうとしているのか
気づけば僕は 全身を蛇に絡まれていた
肉を食われ体内まで這いずり回る
しかし何の感覚も無い
巨大な蛇の背を歩く蛇の塊が客観的に見える
僕は自分を 蛇の王だと思い始めていた
もう蛇を恐ろしくなど感じていなかった
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