ノッキンオンヘブンズドアー/しゅう
 
今日、二十歳になる君が、初めてドアのたたき方を知る
マナーなんてない、ノブを蹴破る
後ろ指差して笑うやつがいる
警官は君の腕をつかむだろう
引きずられながらも鳴り響くベル
鉄、屑、なんて呼ぶかは自分で決める
ルール蹴り上げれば歪みだし脱線
落ち着いてあたり見渡せば暗澹
ランタンもない、判断つかない
でも初めてこの星をノックした
生まれたばかりの赤ん坊が泣く
嬉しいも悲しいも綯い交ぜの感情
頑丈に敷かれた線路壊し誕生
おそるおそる歩き出せば跳ね返る足音
遅れながら足元についてくる万歳

長く続く線路の向こう、隕石が落ちたとテレビががなる
群がる大人はパラソルなんかさ
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