白/はなの
登る上のタッチのみで本当は払うとはしごが外される迎えに来る家へ帰る道の雪道の駅夜ではなく星空を道の空堕星星双子のやま怪死で助かりました訳は西の地に風が煽る江戸の霞み遠く東の山に薄くぼやけぼやいつまでも秋は秋で続いている日は田畑の畦道のひとつ生まれる駒の山で月がひとつおぼろおぼで親しく感じる高い空の道で極めたる心が胸を煽るコオロギの声も要らぬ空に月を泊めた光汚い顔は涙ばかり重ねたらサヨナラサヨナラは愛になるかしら命を懸けた思い違いの果てるとき代わりの月が笑う手に夢を渡し幻と成りしこと今夜男を笑うのが仕事から代わりの月が笑う熱く赤く燃え上がる心重なるように毛がふわりばちばちと焦げ臭く燃える毛の音鈴の音
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