落下/傘/
石田 圭太
は、
君なんだろうか
殴りつけた言葉たちが
青く、
丸い女に抱かれる
青い、青い、
あれは、
君なんだろうか
古い月が灯って
古い星が煌めく
届くのは、
+
今、世界に千の槍が降り注ぐ。それは答えよりも早く生まれてしまった者たちだ。空にあって良かった、最初から一人で死んでいくのではない。死んでいくのではなかった。
父も母も私たちの息子も恐れる槍から守る
そんな傘に
私は生まれなかった
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