鬼の左手 (3/3)/mizu K
 
く流れるものでうるおした
のであって、それはあたかも夕立ちたる空の光景に酷似して
いたといい、眼窩の窪みからあふれるもの、それはまさしく
雨そのもの、乾き傷ついたものを癒す雨、そのものだったの
です


                  (了)

*m.qyiさんのwebマガジン「the contemporary poetry magazine vol.3」参加作品
http://www.petitelangue.com/CPM3/index.html

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