きみが悲しみに暮れるとき/Lucy.M.千鶴
 
夕暮れは 心細いよね
とくに
愛にはぐれた 小鳥のような君に

この街の 何処の片隅で 泣いているの

僕は 君を捜し出すことも
そっと 側にいて 肩を貸すことも
出来ずにいる

薄情な北風

もしも

きみが 悲しみに暮れるとき

その心を ぎゅっと
抱きしめて あげられるなら
・・・

心は
時と暮れる、

不甲斐なさに

僕は
舞落つる 銀杏の枯葉を
一枚

しっかりと

・・・

掴む。
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