羽根のない日/アオゾラ誤爆
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという
羽根がほしい
羽根がほしい
微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐれにあるくよ
近づいてとおざかって
またすこし近づいたかな
いそがしい
その
落書きみたいな背中
教科書なんかおいていって
かるくなって帰ろうよ
羽根がほしい
羽根がほしい
ため息は輪郭を手にいれて
坂道をすべっていく
太陽がおちきったら
あの日のそらに手をひかれてけ
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