グッドナイト/ホロウ・シカエルボク
かれないように胡坐をかいているに違いない
いつでも、いつの瞬間でも
わかることはわずかなのだ、枕の感触が
いつまでもしっくりこないそういうときには特に
ぼくは時間割をつけたのだ
寝物語の変わりになるかもしれないと思って
この先命をしくじるまでの長い長い時間割を
途中で馬鹿馬鹿しくなって止めようとしたが
それはそれでふんぎりがつかなかった
ようやく死因を決めたとき
そもそもの成り立ちを忘れていた
一番小さなあかりにした電灯は
知らず知らずを裸にする
破れたシャツばかり身にまとって
カーテンの
透間を直している
うちに
朝
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