『私の見た光』/
 
長い間
暗く重い殻に閉じこもっていた

忘れようとしても
忘れられない記憶と思い出から踏み出せないでいた

私はまるで悟ったような顔で
他人を怖がって
自分を傷つけないように
冷静を装っていた

見えるものの色彩が徐々に失われ
心は鈍くなっていった
感じられない……
言葉が見つからない……

でも
そこから抜け出す術を持たないでいた

このまま終わってしまえばいいと思った


私は私がわからなくなって
私は私の理由を見つけられずに
内へ内へ
更に殻を幾重にもして
深く深く
漆黒の闇へ沈んでいく



ある時
私は暗闇に差し込む小さな
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