DIAMONDDUST/000
吐く息が白くなる部屋で
君の誕生日を忘れていた
遠くの小学校のチャイムで眼が覚めた
今日はゆっくり走ろう
少し遅い電車の二両目に乗ろう
満たされない思いがあるんだ
だから世界の端に腰掛けて本を読むんだ
全部 本当だから疑って欲しいんだ
全部 嘘だから信じて欲しいんだ
君のこと好きだから 愛していたいんだ
何も持っていないクセに 背伸びをしたり
冷たい季節の訪れに身震いしたり
鈍くなって光っているカラット
失くした涙は見付かったのかな?
全部 本当だから赦して欲しいんだ
全部 嘘だから壊して欲しいんだ
君のこと嫌いだから 偽っていたいんだ
全部 本当だから認めて欲しいんだ
全部 嘘だから探して欲しいんだ
君のこと好きだから 少し嫌いになりたいんだ
とても弱いクセに 強がってしまったり
街のイルミネーションを軽蔑したり
最後まで濁りはしないカラット
失くした声なら此処にもあるだろ?
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