鉛のゆびさきに/キメラ
 

なにも悲しまないかわりに
たくさんの
国道にはもう少年はいない

星があかく灯り
めぐりあいが素敵なこと
噛みしめながら歩く頃に


誰ひとりがなにを云えるというのか


知っている
知っているって云いたいだけだ

もういちど
たちあがり
あの星空の停留で
確かにみえたこと


君がもう一度
わらう

そんなことを
知っているって

いわせてくれ





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