冬の夜/短角牛
 
一人ぼっちの帰り道

空腹にさいなまれ

寒気に震え

24時間営業のスーパーの明かりに安堵し

何か買うか、と

金は無く

翌朝の具材を買えば夕飯は無く

仕方が無く安い魚と卵を買い

実家なら冷蔵庫に何かあるのにと

心細さにも似た寂しさが込み上げ

外に出て夜空を見上げれば

高き黒き空が胸を穿ち

急ぎ家に帰り卵飯を掻き込んだら

朝に走る。

戻る   Point(0)