快晴で/アハウ
きんとした
爽やかな空気が
空を大地を満たして
あの路地を折れた
静かな小道は丘へとつづく
ひっそりと冬枯れを始めた
雑草の生い茂る細い道
つる草の茶色に枯れた茎が垂れ下がり
烏瓜は熟れて
モノトーンの風景は
ポイント飾りをしたようだ
登りつめれば
なだらかな山肌の合間
遥か 東京タワーも見える
延々と続く 街街
その路地 路地
一つ一つに人々の物語が漂い
この大地に染みこむから
この街には特別な匂いが浮かび上がる
快晴の空に
この景色に
何を願おうか
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