「過ぎた日」/
菊尾
生きていれば
どこかできっと会えるよ
たとえ消えたとしても
その内あっちで会えるはずだよ
僕も
君も
ただ
慎ましく包まれて
細い二本の指先で
互いを汚すだけ
考えても
考えても
どこにも行けないよ
夕焼けで掻き消そう
噛んだり離したりを繰り返して
そればっかりで
痕の残し方
水滴の速度
嘘みたいな病
もう、これで
最後だよ
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