kill time/000
 
あたしには明日が無いから
あの子のために祈って欲しい
天国は無いって 解ったつもり
朝が来る前には消えてしまいたい

スプーン一杯の絶望を
紅茶に溶かして甘くする

眠れない夜

あたしが眼を瞑っても世界は廻るように
冷たい朝は落ちてくる
あなたが声を枯らせて神に祈るよりも
無慈悲に炎は燃える

あたしにはもう何も無いから
あの子のために生きて欲しい
怖くはないって 思ってはいる
永遠に朝が来なければ好いのに

甘い砂糖の一つまみを
紅茶は飲み込んでくれる

月が無い夜

どうか朝が来るまで隣にいて 一緒に涙を流して欲しい

次に逢うときも あなたはあたしに振り向いてくれるの?
戻る   Point(1)