オリオン座/白昼夢
 
冷たい風が吹く夜には
つめたい星空が空を照らしている

烏たちが飛んでいく夕暮れは
茜色の夢へ消えていった
最後の群が散らばったとき
彼方の空へ
一筋の光が消えていった
いなくなっていく夢たちには、手を伸ばすことはできなかった
告別の空は青く染まる

新しい夢を見せるために、空に星を描く


光る星は、鳥たちの道しるべ
吹く風を裂きながら、オリオンを目指す
夕暮れ烏を横目に飛んでいく
遙か遠い地へ
風が呼んでいる
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