初氷/
短角牛
薄く張った氷を持てば
指先では融解が始まりしかし
輪郭は鋭として保ち
朝焼けに透かして見れば
陽光が滲むのだ。
そうか おまえにとって初めての朝陽だ。
ぼやけた太陽は おまえに灯った命の場所なのだ。
なんて清浄な温もり。
凜とした冷気を纏って。
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